転職にあたっては、職歴や経験、年齢など色々とあると思います。特に、全くの未経験の仕事、自分に出来るのか?未経験者歓迎ならいいが、経験者優遇、未経験可などで、募集がかかっていても、どんなものなのか?未経験できつくないのか?特にゴルフ場コース管理どうなのか?未経験から数年ほど働いた自分が仕事内容を中心に振り返ります。
コース管理での仕事、ハローワークで見つけて応募したのがスタートでした
ある時ハローワークで求人検索をしていた時。南関東の某所にて、○○造園が募集していた、某ゴルフコース管理作業員募集。
自動車免許必須を除き、あとは未経験可だったので、応募することに。
面接を実施したのは、働き場所になるであろう、ゴルフ場のコース管理棟の一室でした。
雇用は、造園会社で、働くのは、元請けであるゴルフ場ということでした。
まずは、仕事内容の説明。
驚くのは、仕事の種類が多いこと。
グリーン刈りからはじまり・・カップ切り、フェアウェー刈、ラフ刈、ティグラウンド刈
肥料施肥、殺虫剤、殺菌剤、除草剤
バンカー均し、芝張替え、バンカーエッジ切り、グリーンエアレーション
その他にも、コース内の樹木の管理などいれると途方もない感じ
雨天など悪天候も関係なくの作業はかなり過酷なようです。
やる気、覚悟を見ているようです。
おそらくやる気を認められたのか、後ほど採用の連絡。
はじめてのグリーン刈りに、汗と緊張が止まらない
一応初日は、コース管理であいさつ、コース内の説明や機械類などを簡単にしてもらい、先輩について同行。
季節や天候にもよりますが、朝はグリーン刈りを、一人でできるようにと言われました。
人員が少ない時を除き、基本は乗用ではなく、グリーンモアでの手刈りになります。
まずは、先輩の刈込みを見ながらやり方を教わります。
グリーン近くに軽トラを付けて、足場板沿いグリーンモアをおろして、ピンフラッグを抜いてから刈込みがはじまりました。
人により、ど真ん中から、カップの真ん中を通す、あるいは端からなどから1本目のラインを刈りこんでいきます。
覚えているのは、1本目はもちろん、刃を浮かせながら、ターンしては次々と鮮やかな順目逆目のまっすぐなラインが出来ていく光景。
2ホールほど、先輩が刈り終わった後に、じゃあ、やってみようかと、試しに、1本刈り込むも、曲がった刈込ラインで刈残しも・・
グリーンモアの刃を浮かして、先輩のように華麗なターンなどできるわけもなく・・まだ、コース内の本グリーンは無理ということで
練習グリーンでの、刈込身の練習です。
最初の頃は、ターンが特に出来なかったですね。機械に持ってかれて、振り回される感じで、力もかなり入ってました。
ただ、ターンは数をこなす内に、段々と出来るようになりました。
1週間ぐらいで、独り立ちして本グリーンなど数ホール刈ることに。
ただ、そこからが、苦難の日々が続きます。
最初の頃はターンも安定しないし、刈込見過ぎも怖いので、刃を上げるタイミングを計れず、刈残してしまったり・・
問題は、安定して真っすぐ刈れない、刈幅がばらける・・
時々、先輩の指導を受けるも中々思うようには刈れなかったです。
要は、何より、見た目が美しくないので、お客さんもキレイに刈り込まれたグリーンでプレイされたいので
ここは、何とか克服しなきゃとかなり焦りました。
更に、困ったのは、天候や季節によって、刈込みラインが見にくいこともあります。
光の加減や刈りこむ方向によっては、自分が何処を刈りこんだのかわからない・・
仕方ないので、目印に軍手を置いてみたりなど・・
夏場は、基本的には、芝も伸びてるので、くっきりとわかりますが、芝の伸びが少なくなってくると見づらくなります。
冬場などは特にみづらいのが当たり前でした。
自分が入社したのは、秋頃でしたが、順目、逆目での芝刈りのラインも光の加減や方向により、見にくくて、本当にできるようになるのかと
先行きの不安が絶えませんでした。
グリーン刈りだけじゃなかった、簡単そうで難しいコース管理の仕事
入ってすぐに、グリーン刈りは、基本中の基本と先輩に言われ、最初はとにかく、上手く、迅速に、刈れることを目標に日々を過ごしました。
最初は、どうなることか・・ラインも見えない時も多々あるし、向いてないのではと途方にくれることもしばしば
しかし、ベテランの先輩と言えど、同じ人間。特に冬場のコウライグリーンなど、ラインが見えにくいことこの上ない・・
裏技として、軽く散水したりして、やり過ごすこともあるようです。(ただ、本当にキツイ時はそれでも見えませんが・・)
しばらく働くと諦めもついてきて、可能な限り、キレイなラインで刈りこむなど、自分の今やれる、ベストを尽くすしかないと
考えられるようになり、だいぶ精神的に楽になりました。ただ、グリーン刈りは本当に奥が深いです。
作業は、グリーン刈りだけではありません。新人のうちは、乗用の刈込みなどは、やらせてもらえません。刈り払いなど、ひたすら人力
での、体力勝負の仕事のオンパレードです。
とにかく、春先から秋口までは、草や芝の成長が著しいので、忙しいです。
コース内でも、斜面など乗用で刈りこめない場所は、刈払い機での手作業です。スパイク足袋など履いて
滑らないようにします。お客さんのボールやプレーに注意しながらの作業が続きます。
とくに、暑い日は、地獄のような辛さでした。体力的にもきつい。しかし、更に嫌だったのは、ブヨが耳の穴などめがけて
付きまとってくる、うっとうしさでした。
ゴルフ場には、池などもあるせいか、とにかく、やたらとブヨがいて、二酸化炭素によってくるようで、
汗臭い自分はもちろん、刈払い機が出す、二酸化炭素等も好物のようで、うようよ湧いてきます。
蚊と違って、刺すのではなく、皮膚をかみちぎって、血を吸う
本当にろくでもない虫です。夏とはいえ、ブヨ対策も兼ね、長そで手袋と着用すれど
皮膚の露出している、顔周りめがけてガンガン向かってきます。
ブヨも含まれる虫よけスプレーも効いたためしがなく
自分が、一番大嫌いだったのがブヨですね・・
ネットなどで、検索して、自作でハッカスプレーなどで対処するも
焼け石に水と言ったところでした。
最終的には、頭からかぶる防虫ネットを着用してグリーン刈りして乗り切りました
他にも、毛虫やスズメバチなど・・
ブヨほどではないけど、かなり苦しめられました。
結論を言えば、体力と根性があれば大丈夫な職場です
グリーン刈りを中心に色々述べてきましたが、経験は正直どうでもよいと思います。
そもそも、たとえ造園業の経験者でも、グリーン刈りなど普通はやらないでしょう。
細かいこと言えば、雨の日の、長くつでも、グリーンをいためるので、踵のでてない、フラットな長くつを履く。
などなど、いくらでも注意事項はでてきそうなところです。
しかし、そんなことよりも、まずは体力、とりあえず普通以上の体力。特に、夏場に入社する方は、グリーン刈りだけでも合計何時間も歩きます。芝草の伸びも著しく
刈払い機などを使った人力作業がひたすらに続く日々です。
きつさは覚悟してください。
覚悟とは言いましたが、まぁ、抜群の体力といより、人並みの体力プラス根性でなんとかなります。やっていくうちに、嫌でも体力を付いてきます。
マニュアルの運転が慣れてない方やペーパードライバーの方は、かなりしんどい
一応、応募条件には要マニュアル運転免許と書いてはあるものの・・
実際どうなのか?
入ってから、練習というか、上手くなればいいと思ってると、かなり面食らうでしょう。
というのも、
基本的に、コース内の管理道路というのは恐ろしく道幅が狭いです。
例えば、3番から4番へ向かうにしても
車一台分やっとくらいの道で、作業に向かうことになります。そんな劇狭の道を使って、ホール間を往来します。
場所によっては、すごい急こう配もあります。正面から別作業者が来て、鉢合わせなんてことも
決して珍しくない・・
作業車両はおおむね軽トラがおおいですが、中には中型トラックとかもあります。
やはり、免許とりたてや、ペーパーの方。マニュアル車の経験がない方はかなり苦労すると思います。
自分は、幸いにして運送の経験もあったので、大丈夫でしたが、ひたすら狭い一本道、出会ったら・・
どちらかが鬼バックで譲る。退避スペースもなくはないが、コース内にはフェアウエイ刈りの乗用など、大型車も管理道路を使います。
運転が苦手な方には、慣れるまで、試練の日々が続くと思います。
逆に、色々な乗用作業者があるので、運転好きの方にとっては、面白いですね。