警備員で現金輸送の仕事した。危険なのか?!過去を振りかえる

転職回数はゆうに30は超えてるおやじの実体験です。今回は、転々としながらも、一年ちょっとながら、過去に勤務経験のある警備員。中でも、現金輸送者に乗り、色々なお店の売り上げを回収して、つり銭補充したり。銀行間の貴重品から金銭の受け渡しなど。仕事上の危険はなかったのかなど、これから仕事を考えている方の少しでも参考になれば幸いです。

現金輸送の仕事は、危険の可能性はもちろんあるが、身を護る装備などがすごい・・

某警備会社での、現金輸送での仕事。多額のお金を取り扱うので、当然ですが、決して安全とは言えない。
しかしながら、実際に勤務して危険に会う事はほぼほぼないです。
警備会社側も、警備員の身の安全を何より望んでるのは確かです。
仮に、暴漢に襲われても、戦うというより、まずは、とにかく自己の身を守ることを研修でも教えられます。

本当に危なければ逃げること、業界がら、柔道や空手など格闘技経験者も多い。教官は、むしろ、下手に腕に自信があるものほど
取り押さえる行為などして危ないと説いていました。あくまで自己防衛優先。過信は禁物。

自分が狙われてる意識を持ち、狙う側の心理を想定する。そんな事前準備の意識は研修期間中に教育されます。

危険回避する為の行動をとる。そこをクリアする為に、二人一組での行動、特殊警棒で警戒する。
例えば、ATMなどでは、必ず、一人が警戒しながら
交換作業をするなど。死角に気を配り、ベストな位置での作業。
防弾チョッキを着て、ヘルメットをかぶりと中々の重装備での仕事になります。
夏などは特に、蒸れるので、汗だくになりながらの交換作業です。

幸いにして、自分が勤務中に危険な状況に遭遇したことはありませんでした。
ただ残念ながら、慣れるにつれて、緊張感も薄れがちには誰しもなってきます。

研修を終えて勤務してしばらくは、慣れないこともあり、緊張感をもって仕事はできます。
ただ、四六時中緊迫できるわけもないです。
そこはメリハリをもって皆さん勤務してます。

ただ、先輩警備員の中には、乗車中に助手席で寝る人や。運転中でも、やたらと周りの車に
怒りまくっては、冷静さがない者。常にキレ気味の人など。
明らかに運転に向いてない、警備以前に人間的にイタイ人もちらほら。

現金輸送で警備員の仕事、人間関係が少々キツイかもしれません

色んな仕事を転々としましたが、人格的に問題ある人の率が警備員は図抜けて高かったです。
職場によっては、挨拶などの礼儀ができない輩も経験上いるのはわかってましたが・・

警備員は、レベルが違いました。やたらと自慢しては、マウントとってくる者。ロッカーに盗聴器をしかけてた変人
上の人間にだけ挨拶して、後は自分の気に入った?連中だけにしか挨拶しない人
相対的に威張りながら、相手を落として自分のプライドを満たす者
無駄に他人を威圧してる性格の悪い輩が結構いました。

特に、元警察官、元自衛隊出身の方達・・・残念ながら
元・・の方達、全てではありませんが、アクが強くて身勝手、偏屈な先輩が多かったですね。

ただ、フォローになるかわかりませんが、多くの方は常識のある方々です。
仕事上は協調性をもって、大人の対応ができる方がほとんど。

ただ、他の職種に比べて、嫌な奴の度合いが高いのは否めません。
過度に心配することはないが、少しばかり独特な業界だと覚悟はされた方がよいです。

現金輸送の仕事は、基本的には、ドライバーと助手の二人一組が原則です。
性格の悪い警備員とも組まないといけない時もあるので、そこが試練です。

慣れるといっても、嫌な人との関わりは、車という狭い空間の中で長時間にわたりしんどい。
最初の頃は、無駄に話さずやり過ごしていましたが、それでも、つらい。

嫌な人との密室での空間がたまらなく辛い、ストレスが半端ない・・・
みるみるうちに退職したくなりました…

気にしないようにしようと言うのがそもそも自分にとっては難しすぎました。
どうしたら気持ちが楽になるのか?

打開策を模索している内に
途中から、明らかな変人は別として、嫌な人にも、こちらから積極的に、話しかけるようにしました。

すると、徐々に話が続くようになり
人間的に嫌いな相手でも、話すことにより、精神的に楽になっていきました。

話すことで嫌な事が離れていくと本で読んだ記憶・・
思い出し実践してその効果が出た感じです。

話すと嫌なことを離す・・確かに、はなす・・・ひらがなにすれば同じだ。
話すと離れる・・身をもって体感した貴重な経験でした。

それ以来、少々嫌な相手でも、状況によっては積極的に自分から話しかけるように。
いつでも、通用するわけではないが、その後のこやしにもなる。嫌な奴への、話しかけ。
(あくまで職場内だけ)
自分の人生の中でも、極めて有効な方法でした。

ありえない先輩警備員の居眠り運転

仕事の勤務形態は、基本的には、配属先によって、多少のずれはあっても原則として日勤。
施設警備などでよくある、24時間の勤務シフトはありません。

ところが、配属先によては、夜勤業務もありました。店舗によっては、深夜帯にお店のセキュリティーカードを預かっていて、お店の売り上げ回収、つり銭補充を代行、夜間金庫に行くなど。
そんな、夜勤は夜勤専属の人が仕事するのですが、それでも、人が不足している時は、昼勤務の人間が借り出されたりしてました。

特に、自分が勤務していた頃は、慢性的に夜勤の人が不足していて、施設警備ではないですが、日勤から夜勤へと、24時間勤務が週に何度かはありました。

そんな中、自分がドライバーでなく、助手をしていた時に先輩警備員がまさかの居眠り運転事件。
制限速度80キロの2車線のバイパス
なんかフラフラするなぁ大丈夫かと思ったやさき
騒音防止のために高くなっている壁に向かう現金輸送車

高速道路の壁に寄っていってそのまま助手席側のボディをこすりつけた事態に

お互いケガもなく大事故にもならなかったのが幸いでした。

しかし、連日の残業や、休出。ありえないけど、あいつは居眠り運転でヤバイと噂される輩も数名いました。
本当にあってはならないことです。
信じがたい話ですが、首都高のあそこのカーブでは、何度も居眠りしかけただの、とんでもない会話を半笑いでしゃべる先輩もいました。

寝不足運転はあってはならない
現金輸送での過酷な残業を強いる会社は危険です。
結局、寝不足は、助手の仕事パターンの時にまかなう感じのとんでもなさ・・
会社黙認。

結構、過度な残業は、現金輸送以外でもあるあるなので、なかなか人が定着しない業界でもあります。
現金輸送に限れば、夜勤はあるのか?残業は月にどれくらいか?

良き人材が流れなくなっても困るので
会社側がバカ正直に事実をいうことはないでしょう・・

SNSなどで、現役や元、現金輸送勤務の方々を探し、情報収集された方がいいですね。会社サイドは、自社に不利益なことは言いません。

現金輸送車での仕事は、運転はどれくらいするのか?



自分が配属されたのは、某地方銀行を主にやっていたので、銀行の支店から支店、本店へなどのいくつかのルートで走行距離は
1日に100キロ前後くらいでした。
車は、ハイエースぐらい大きさの車を改造したものです。
リモコンで車を止められたり、二重ロックのしかけや無線、助手用のミラーも付いていたりと色々と改造されています。

仕事の中で、無線を使うことがとても多いです。基本的には、移動箇所ごとに一報いれる感じです。
最初は、独特の言い回しがあり無線業務はなれるまで大変でした。

運転自体は、ほぼ全員免許があるので、半々ぐらいで、毎日運転ということはなかったです。
運転は、自分は普通の乗用車しか運転経験がなく、1ボックスのタイプの車で、ルームミラーで後方確認できなので慣れるまでこわかったですね。
ただ、慣れて来ると、車高の高さからの視界も良好で、むしろ運転しやすかったです。

現金輸送の仕事できつかったのは、とにかく重かったこと

仕事上、きつかったのは、以外にも、つり銭などで用意する、硬貨の袋が重い。
ひたすら重い、例えば、5円硬貨がパンパンに入った袋、1袋で20キロくらい。
これを、台車に載せて運ぶこともあるが、手で持って運ぶことも多々あり。

というのも、会社で使ってた台車が、常時、重すぎるものを運んでるので、調子が悪い・・
ギイギイとうるさいだけで快適に運べない・・
結局のところ速さで言えば手づかみで運ぶのが最速
片手に20キロずつ、40キロを運んだりで、結構腰やられる人もいたり、なかなかの重労働です。
お金が重すぎて、腰を痛めるというのは避けたいところ、無理は禁物ですね。

現金輸送というより運送業・・
あと帽子(ヘルメット)着用が必須なので、暑苦しく煩わしさが半端ない
そのせいか頭の薄い人が少なくないです・・

現金輸送の仕事、やってて良かったことは?

現金輸送の仕事をして、良かったことは、配属先にもよりますが、道に詳しくなることです。

わりと、色々なコースががあり、道路に詳しくなったことです。
プライベートで、買い物行くときなど道を知ってるのは心強い。やはり、ナビ頼りよりも、知ってる安心感は大きいですね。
億を超えるジュラルミンケースなど、通常持ったり、見たりできないものを、移送するだけとはいえ、実際に体験できたこと。
普通なら入れないであろう、銀行や郵便局の内部、時には日銀の入り口まで入れたこと。(行員さんは中まで入ります)
普通車なんだけど、若干大きめワンボックスカーを運転することによって、運転が上達した。
重いものを持つので、筋トレにもなった。元・・の方が少なくないので、色々と業界裏話が聞けたこと。

更に、付け加えると、対人関係の自信が付きました。
運転席と後部の荷室が完全に隔てられた、超密室での嫌な先輩警備員との勤務経験。
狭い空間での、気まずい空気・・
想像を絶する嫌な時間を乗り越え・・嫌な奴といかに関わるのか?その後の自分の対人関係の財産になりました。


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