トーキングフルーツで「僕はブレてない!」中田英寿

周囲は?しかし、「人生の中で基本的には、僕はブレてないんです。」と中田は語る。


中田英寿氏(40)が新春豪華スペシャル対談1/9,1/16「トーキングフルーツ」のゲスト。

元サッカー日本代表の中田英寿に 司会の古舘伊知郎が、どこまで中田から聞き出せるのか!?
中田はなぜ、サッカーを辞めたのか?
なぜ、世界を旅し、酒蔵を巡り、日本酒・・女性観など・・
素人目にも、中田だと、答えてくれなさそうな質問を古舘が切り込んだ。

 3年間世界中を旅して回ったという中田。スーツケース1個で回った町は90以上にも上る。
最初は、2個のスーツケースだったが、2個だと、タイムロスがあったり、何かと不便。
そこで、1個に断捨離!
3日の旅でも、3ヶ月でもなんと1個で乗り切る中田。
古舘「動く断捨離は聞いたことがない・・」
中田「あのときは年に数日しか日本にいなかった」

 古舘伊知郎が「野暮な質問していいですか? 『この町のこのシーンだけは忘れられないな』っていうのを1個だけ教えて欲しい」

中田「それ、サッカーのときに『どのシーンが1番嬉しかった?』って聞かれて、『いや僕らは負けた試合も勝った試合も覚えてます』と言うのと同じで。それだけ旅をしていても、基本的にはどれも覚えているんです。なぜかっていうと、なんとなくで旅をしてないから」

 覚えていることが多すぎて、「ひとつあげろ」と言われても簡単には絞れない

古舘も「なんで無慈悲なんですか」

たしかに、それにしてもなんで答えないのだろう?

中田「サッカーを辞めた後に、『なんで旅をしたんだ』『なんで日本を回った』『なんで工芸やっているんだ』『なんで日本酒やっているんだ』『なんで社会貢献やっているんだ』と、たくさんみんな聞くんですね。

 それはポイントでしか僕を見ていないから。人生の中で基本的には、僕はブレてないんです。だけどみんなポイントで聞くから、なんでこれをやっているか知らない。

 サッカーは『子供のころ好きでやってました』でみんな納得するのに、他のものに関しては理由がない限り認めないんです」

 中田には周囲からの「なぜ?」の声が理解できないという。

「僕は好きだからやったんです。好きだから軽い気持ちではなく追い込んでやった。それはサッカーでもそうだし、旅も『軽い気持ちでは行きません』と。

 追い込むから、とにかく(いろんなところへ)行くと。それはすべて共通であって、僕の生きてく上ではなんでも同じこと。

『好きなことは誰よりも一生懸命にやる』ってことしかしていないのにも関わらず、(取り組む)ものが変わると必ずみんな『なんで?』って言うんですよね」
 

中田が日本酒に興味を持ったきっかけは?

「海外に行くと、人々が日本に対して非常に興味を持っていることに気付きました。でも、十分に応えられない自分がいた。そこで、日本のことをもっと知ろうと思って国内で旅を始めました。農業や伝統工芸、神社仏閣、宿など多くを見聞きする中で、日本酒の魅力にも気付いたんです」

 海外から日本へ、そして日本酒。なるほど中田の人生を流れで見ていけば、彼がブレていないことがよくわかる。

 古舘が「自信はあるでしょう?女性にモテないなんて、思わないでしょう?」

中田「(モテないと)思いますね」。
細かすぎる“マイルール”が「いっぱいある・・“なぜこれを片づけないのか”と気になっちゃうんですよね。“この人ダメだな”と思いながら整頓することもあった」汚いのが嫌いだけど潔癖まではいかない中田
「人に気を使えないのが嫌だ、とか。目に付くんですよ」

「自分にとって嫌なことの1つ。初めて(女性と)ご飯を食べに行くじゃないですか。まず携帯電話をテーブルにおいた時点でアウトです。1対1でご飯を食べているのに、兄弟、家族を連れてくるのと同じことじゃないですか。こいつ(携帯)を気にするんだったら、来ないでくれ、という感じ」とデート時の作法に持論。「バッグやポケットに入っているのはいいのですが、テーブルに置かれるのは嫌。携帯を置かない女性は、その時点で印象50%アップですね」

 古舘「(3歩後ろを歩く女性は)たくさんいるんじゃないですか」
中田氏は「なかなか見かけませんよ、最近」と苦笑い。

 

中田英寿に悩みはあるのか?

これには、好きなことをやってきた人生なので、悩みがないとかたる中田

中田「例えば、(今の仕事は)日本の文化を“助けなきゃ”とか“PRしなきゃ”って思ってやっておらず、好きなことをやっているだけので、もしかしたら明日急にやめるかもしれない。それでいいと思っています。子どもの頃から今まで好きなことをやってきたから、ここにたどり着いているだけ。ただし、好きなことを人より追い込んでやっている」と自身を分析。

古舘は「非常に仏教的(な考え)です。まさに“一日一生”」と例え称賛していた。

やってた時期と辞めてからの時期が今同一・・・

番組が、終盤にさしかかった、中田が言い出したコメント。
「18歳で、プロサッカー選手になって、そして、
29歳で現役を退いた。その期間が11年・・」
今それが、40歳になった中田にとっては、やめてから11年の月日が流れた・・