短期間ですが、ホテル、デパート、大型スーパーと経験してきました。現場によって、仕事の大変さは、各々全く違いましたが、おおよその勤務シフトにはそれほどの大差はありませんでした。基本的には、24時間勤務の当務がベースとなってる場合が多く、日勤、夜勤は状況や人により専属の方が居たりしました。仮眠時間があるとはいえ24時間体制の仕事がきつかったです。
施設警備の仕事をやってみた感想は、まず勤務時間、拘束時間が何よりも長い・・
最初に体験したのは、横浜にあるホテルの常駐警備です。ホテルに勤務する前に法定研修や、健康診断を受けてその後、配属となりました。
総勢15名ほどの隊員がシフト交代で、回している現場で、基本的には、当務(24時間勤務)勤務者が過半数を占めていました。
勤務時間は、24時間の内、16時間仕事、4時間休憩、4時間仮眠といった内訳です。
自分の場合は、当務のみで月に12回ほど働くのが基本シフトでした。
中には、日勤だけ、夜勤だけの方もいましたが、10名以上は当務専属といってもいいようなシフトパターンでしたね。
最初は、研修で先輩の方について、5回ぐらい当務シフトで教わり、その後、一人だち。ただ、研修期間は、現場により、かなりバラバラ。
ホテルでの研修期間は5回、デパートは3回、大型スーパーの時は、商業施設も含むかなりの広さの現場だったので、7回の研修でした。
研修期間内に全てを覚えるのは無理、簡単そうに見えても奥が深い
ホテルでの勤務は、併設される駐車場の入出庫管理。従業員通用口での、業者や社員の出入管理。ホテル内の開錠、施錠。巡回。不審者や泥酔者の対応などなど
ある程度なれるまでには、数か月は楽にかかる感じでした。
何よりも、研修期間内で、ホテルの巡回ルートを覚えるだけでも大変でした。
30階を超えるホテルで、客室以外にも多数の広間があり、使用後には、施錠前に、巡回に行ったりと、場所や入口、出口を把握していないと出来ない。
しかし、色々と数が多いのと、従業員口やら、厨房やらも入り組んでいて、なれるまで相当きつかったです。
わからなくて、迷えば、防災センターに電話などして、尋ねてもいいのですが、聞けるのも最初の内だけという雰囲気もあり。
覚えるのに苦戦しました。
その他、ホテルだと、外国人の方も少なくなく、英語対応の出来ない自分は、最低限度の案内しかできないので、ドキドキでしたね。
歩く距離も、万歩計で軽く1万歩は超える感じです。受付で座る時間も多少はあるのですが、基本的には、ほぼ
歩いてるか、立位で、足はパンパン、カラダはバキバキに疲れました。
警備会社を数社、行き来しましたが、制服は貸与されますが、靴は、黒の革靴を自前で用意するので、出来れば、歩きやすい、ウォーキングシューズの用途を持つような
靴は容易されることをおすすめします。
長時間にわたる立位の状態、歩く距離も長く、足元は非常に大切です。靴選びで疲れやすさは相当変わるります。その現場の規定など、細かいこともあると思うので、最初からお金をかけるのも何ですが、靴により疲労度が段違いになるので、ウオーキングシューズ。
あるいは、会社にもよりますが、黒を基調としたものであれば、黙認してくれるので、運動靴のようなものでも大丈夫です。
警備会社は元自衛官や元警察官が多いのか!?
警備会社は、社員としては、2社、アルバイトでは3社勤務しました。
大手の警備会社に若い時に、勤務したことがありますが、そこの警備会社では、元自衛官、警察官が多かったですね。
乱暴にいえば、10人いれば、一人は元警察官、元自衛官でした。
あとは、大手の警備会社だと運動部、柔道部などに力を入れていたので、新入社員も某大学の柔道部の卒業生が結構いました。
大手の警備会社は若い人、警察関連やら柔道部やらが、少なくない。
中には、イキった輩や・・
面倒くさい、関わりたくないと思う、変わり者もちらほら・・
でもほとんどの人は、常識人なので、わりとすぐになれました。強いて言えば、ごくたまに面接を突破してきた変な人がいる感じですね。
意外と楽しかったのは、元の方から、普通なら知りえない自衛隊や警察の裏話もちょいちょい聞けて面白かったです。
大型商業施設での常駐警備は、全般にきつかったです・・
ホテル、デパート、大型商業施設と経験しましたが、肉体、精神両面できつかったのがショッピングモールが多数立ち並ぶ大型商業施設での勤務でした。
まずは、単純に面積がとんでもなく広いので、歩くだけでも、本当にやばい距離歩きます。最初は、どこを歩いてるかもわらない中で、巡回中にお客様に、道案内
聞かれるのをびびって、逃げるような気持ちで巡回してました。店の名前も日本語ばかりでなく、英語やら、読めない横文字やらで、200を軽く超えるような店名
覚えるのに相当かかりましたね。
巡回のルート覚えも大変ですが、開閉店作業が大変でした。
開店時にシャッターを開けたりの、閉店時に逆に閉めたり、エスカレーターやエレベーターを始動したり停めたり
開閉店業務を時間ごとに、場所ごとに、数多くの場所の作業を手分けして行うのですが、
とにかく、広いので、おびただしい数のシャッターがあり、開閉の時間も各々決まっており、覚えるのが大変。
更に、閉店直後、お客様がまだ、残っていたりすることも少なくないです。
残留したお客さんの確認や、出口への誘導もあって気が抜けないところです。
大型の建物には、浮浪者や酔っぱらいなどが付き物・・
ホテルのロビーやデパートのソファなどでは、昼間から酒臭い方や、時には奇声を上げて周囲を威嚇してる輩、
入口付近でうんこ座りして、たむろってる学生など、迷惑行為は日常茶飯事です。
基本的には、一人では、何かあった時に、危険だし、証拠もとれないので、二人以上で、現場で輩に出て行ってもらうよう促します。
しかし、これが、言うこときがずに、逆ギレする者も少なくなく、中々難儀な仕事になります。
例えば、迷惑者が近くに徘徊してると、テナント店舗などから、防災センターに連絡が入り、警備員が直行する感じです。
他にも、早朝などは、雨をしのぐのに、デパートなどの、軒下に段ボールやら毛布持ち込み、泊まり込みする人もいて、
悪いとは思いますが、出て行ってもらわないといけないので、慣れるまでは対応がきつかったです。
休憩中でも緊急事態が起これば即出動
ホテルでは、特に、経験なかったのですが、大型商業施設では、お客様の体調の急変で救急車を要請することがあるのですが、その時は、お客様が
何よりも優先されるので、勤務シフトでの持ち場を離れることができるものは、全隊員が救急に協力します。
警備では、休憩時間でも、通常、待機時間と呼ばれてますが、その待機時間中、ご飯を食べてても呼び出しがかかれば、そのまま放置して、現場に急行します。
緊急要請、他にも煙感知器反応など・・ない時はないのですが、平均して月に2回前後はある感じで、これは、ちょっときつかったですね。一応、休憩中の出動なので、残業付けてくれる隊長さんもいましたが、ほぼほぼ、サービス残業になる事が多かった。
警備業界あるある・・待機という、賃金の発生しない休憩は思い返しても腹ただしいですね。
大型商業施設で万引きが発生した時は、実に大忙し
100を優に超える店舗数の大型商業施設。自分が勤務していた、施設では、万引きが絶えることはありませんでした。
警備員は、所属する隊にもよりますが、大所帯の場だと、概ね出勤時に、上番報告。退勤時に、下番報告なる
警備業界独特のお決まりがあります。○○警備士上番します・・・・と言った、特有の言い回しがあり、その決められた文言を敬礼など加味しながらやります。
途中、保安(同じ警備会社の熟練した私服警備員)の責任者らに、万引き額のトータルやら、不審者の報告を怠っている警備員など、名指しで
注意されたりと・・中々厳しいお話もあったりします。
防災センターでは、ビデオカメラの監視をしながら、店内を巡回している警備員に無線を通じて、適宜、不審者情報を伝えています。
保安警備員、警備員は耳元のインカムで指示があれば、不審者に気づかれないように、監視します。
不審者として、観察していても、何もない場合も多々あります。そんな中、買い物かごに入れずにレジをくぐりぬけた品物があればその時点で
お声かけ。時には、警備員を突き飛ばしてでも逃げる輩もいます。複数犯の場合もあるし、かなり熟練を要する感じです。
ただ、私服警備員でない限り、最初から、不審者と上手な距離をとった追跡など出来るものではないです。
経験の浅い警備員に追跡などは、基本的にさせないので心配はいらないです。
ただ、いざ捕獲という段取りになると、緊急事態なので、ご飯食べて待機中であろうが、防災センター要因以外は全てかりだされます。
特に、大型ショッピングセンターなどは、とんでもない広さなので、数か所ある出入り口に警備員が直行して、一時封鎖する勢いで
ダッシュします。
自分が勤務してる時には、数件の捕獲騒ぎがありました。印象的だったのは、何処にでもいそうな主婦の私服警備員が1日に2件の万引き捕獲
をしたこと(取り押さえたは男性警備員)。いかにも、普通に買い物してる体で、店内を巡回しながら、防災センターに的確な情報を送りながら、
応援の警備員を周りに呼び、捕獲に至りました。