いくつかの警備会社を転々としましたが、どこも、採用されてからの大きな流れは変わりません。まずは、法定研修を受けることが義務づけられています。大手の警備会社では、合宿所があって、泊まり込みで1週間近くの厳しい研修がありました。テレビでも紹介された大手ほど厳しいのは例外的です。おおむね不安になることはないです。
研修のための専用施設が整っている、大手警備保障の厳しい研修
テレビでも、何度か紹介されたことのある、地獄の研修模様。自分が体験したのは、かなり前。当時は、勤務は関東でしたが、研修は大阪へ、新幹線で行きました。正確に、何日間だったかは、定かではないですが、大阪の研修施設へ泊まり込みの研修を受けに行きました。
掛け声、挨拶、とにかく、声を張り上げる、小声はダメ!
大きい声出しも必要だが、気合いが入ってなければ、族を撃退できない・・と
まずは、この応援団のような、声出しレベルを要求されます。
凄いところに来てしまったなぁと不安になりました。
時間厳守で、5分前には指定場所には全員集合。規律を徹底的に守る。破れば罰則
例えば、集合時間は、指定時間の5分前に整列してなければ、アウト。
なので、訓練の合間など、研修中は常に気を張った状態が続いていく。
夜間でも、気は抜けない、ランダムな急な点呼などがあったりもする。
要は、普段の仕事、待機時間(一般の仕事なら休憩時間)でも、警備の場合、何か事が起これば、直ちに応援に急行する。
ベッドのシーツなども、耳の出ないように、きっちり指定どおりに、セッティングできなければ、罵声をあびせられます。
教官が確認に来て、ミスがあれば、腕立て伏せなどの罰則、やり直し。
ミスには原則ペナルティーがセットになっている。
数名でのグループ、班で動くことがおおいので、自分は出来ても、誰かがミスれば連帯責任。
ミスには、罰則として、腕立て伏せやスクワットなどが必ず課せられる。
その回数が基本100回とかだったので、まぁ、ほとんどの人ができない。
さすがに、教官が叩いたりとかの、体罰的な喝を入れることはないが
とにかく、大声で、何やってんだ!的な圧は、容赦なく、かけまくってくる。
なので、自分なりの限界でストップし潰れるのではなく、腕が限界でも、プルプルしながら
腕立ての体勢だけは、キープするなど・・・
まだ、続ける気持ちはありますの気合いを見せなければいけない。
結局、教官も罰則を与えると、一緒に腕立て伏せをやりながら、周りへ喝を入れまくる。
ただそこは、怖いだけの教官ではない。
桁違いの体力で、仕事のスキルも高い。実際に腕立て100回など、教官にとっては余裕・・凄い方達でした。
他にも、敬礼から行進など、普段やらない動きを、厳しく叩き込まれ、初日から、疲労困憊。
翌日などは、筋肉痛になりましたね。
大手警備会社は、確かに厳しい研修でした。体力面も大事だけど、気持ちの強さがもっと大事
当時は、かなりの人数の研修でしたが、なんだかんだと、試練がありましたが、ほぼ全員といっていいくらい脱落者なく研修をクリア。
ほとんどが男性研修生の中、わずかに女性もいましが、過酷な腕立て伏せ罰則なども、乗り越え研修終了。
動画などで見ると、かなりの激しさに戸惑うかと思いますが、徒に不安になることはないです。
結局、ふるい落とすためのものではないです。
体力があって声がでかいに越したことはないですが、それよりも、強い気持ちを注視しています。
教官はミスにも反応しますが、本気度の足りない研修生を見逃しません。
例えば、実際に、火を燃やしている状態の場所に、消火器で消す訓練があります。
一つ一つの動作をやるが、皆、初めての事でとまどいます。
中には、教官らの激圧に気おされてやり方がわからなくなる方も。
冷静になれば簡単なことでも、教官に強烈に威圧されながらの訓練は、平常心を保つのが極めてキツイ。
そこで、何をしてるんだ!と怒られもしますが、教官が最も激をとばすのは、消火活動中の声出しに気合いが足りない研修生。
乱暴に言えば、例え間違っていても、真剣にやっていれば、研修中なので許容範囲です。
真剣さ度合がない研修生には、、帰れ!的な、容赦ない圧がかかります。
もちろん、声の出る出ないは個人差が大きい・・
しかし、例え声は小さくとも、その人なりのいかに真剣か!?
いかに全力に向き合っているかをを実によく見ていました。
声のでかさについて、教官が言うには、腹から声でてれば、喉は痛めにくいといってましたが、中々そう上手くもいかずに、研修中は
かなり喉が痛かったです。
痛めたのどを癒すのには、当時は、紅茶でうがいなどして乗り切ってましたね。
出来れば、のど飴的なものは持参しておくと良いです。
ある程度研修が進むと、警備の種別研修も行います
研修は、会社や時期によるとは思いますが、基本教練などがある程度進むと、常駐、輸送、機械など
警備の種類によって、別々の研修を受けました。
自分の場合は、大手では現金輸送で面接採用されていたので、輸送の教官に、実際の現金輸送車の構造やら、実際の業務上の立ち回りなど
基本的なことの講義、実技を受けました。
当時は、リモコンで車を止めるなど、様々な車の改造金額は、車両本体価格を遥かに超える額を聞かされて驚きました。
更に、常駐警備と違い、防弾チョッキや、ヘルメットなど、狙われることを前提にした装備を実際に見ると・・
選んだ仕事の、厳しさに改めて緊張感が増しました。
特に、現金輸送の仕事に就かれる方は配属先によっては、重労働があります。
競馬場などの売り上げやらジが入ったジュラルミンケース、交換する両替硬貨の入ったズタブクロ・・現金がやたらと重たい。
うかつに持つと腰をやってしまうほどです。
研修では、全身筋肉痛になるほど、スクワットやら腕立て伏せを恐ろしくやりましたが。
やはり、筋力は暴漢と戦うとかではなく、仕事上の力仕事で効力だします。日常筋トレもやっておいた方が賢明。
通常?の研修は時に、厳しくもやはり大手研修とは雲泥の差
警備会社をいくつか転々としましたが、最初は、どこも新任研修があります。
大体は、配属先の場所ではなく、公の警備講習を受ける施設や、警備会社の本社の一室などで、座学や教練などを学びます。
法律により時間数は定められていますが、警備会社によっては、かなりアバウトな会社もありました。
どの位アバウトかというと、ほぼ教官が教えるということがなく、警備に関するビデオを規定の時間よりも、はるかに少ない時間
視聴させて終わり。半日もかかっていない・・
小規模警備会社あるあるなのか、昔はグレー過ぎる会社全然ありましたね・・
あまりにも欠員で、警備講習など受けたことない、事務員に警備服を着てもらい応援で仕事させたりしてる
ブラックな会社もありました。
まぁ、大手の厳しい研修を除けば、教練など、声を張る場面はありますが、一心不乱で全力を強要されたり
ミスしたところで、連帯責任罰則などもないので、ご安心ください。