大谷翔平の飛距離は背筋力が生み出す。ジャンプ系トレーニングも重要

7/2放送のモーニングショーで、大谷翔平の28号ホームランまでの活躍の軌跡が放送された。色々な角度から掘り下げていたが、中でも、ゲストの岩村明憲氏が、大谷のホームランの秘訣を追う場面では、背筋力と、ジャンプトレに注目して解説。長島一茂氏も加えての熱い議論。見応え十二分なモーニングショーであった。

大谷翔平の驚異の身体能力にはジャンプ系トレーニングは欠かせない

いまや、二刀流以上に、外野を守ったり、代走でも活躍できる走力とおそろしいまでの身体能力を披露している大谷。
なかなか大谷のトレーニングを細かく放送されることもなく、詳細はまだかなりベールに包まている。
大谷の背筋力も具体的なものは公表されておらず、高校時代の一般男性の約2.5倍。
軽く300キロオーバーといったところでしょう。

自身メジャー経験もある岩村明憲氏がきりこんだ解説

大谷「走るのは主にスプリント(瞬発系)しかやっていないので、基本的に長距離を走ることはないです。ジャンプ、スプリント、ウエート・トレーニング、そういうものがメインかなと思いますね」
オフの間は、水泳やバスケットボールもとりいれる。
これに対して、岩村氏が鋭い指摘をした。
まず質問に対して、大谷が、ジャンプトレを一番目に挙げているのに注目。

人は、基本的には、大切なことは、最初に言うので、やはり、大谷にとってのジャンプ系のトレーニングはとても大事なはずと力説。

量産を重ねるホームラン。
解説の一茂が特に驚いたのが、ラインドライブのかかった打球で、本来ならば、落ちる打球が、ぐんぐん伸びて、そのままホームランになる。
これには、一茂も驚きを隠せずに、有り得ないことと絶句。
岩村憲明もその凄さを再度解説
岩村「おそらく、大谷本人の感覚では、ツーベースヒットぐらいの打感で、そのまんまホームランになってるはず」

大谷翔平の進化がとまらない


イチローも絶賛した大谷翔平。
特に、あれだけカラダのサイズがありながら、動きのスピード感が特に素晴らしいと大絶賛。
確かに、カラダが大きい選手は、数多くいても、スピード溢れる選手は比例しない・・
3年目になる大谷は、トレーニングにより、更に大きくなりながらも、
スピードを落とすどころか、更に進化して、走力もあげてきている。
身体能力オバケと言ってもいいぐらいに総合的に素晴らしい。
大谷は練習量も桁違いにやり、監督からもやり過ぎ注意を受けたり。
トレーニング、食事ととにかく、野球への情熱が尋常ではない。
チームメイトやコーチも野球以外にやることはないのかと心配されるほど。

これには、大谷、野球が上手くなることが全てですと、キッパリと答えている。
まさに野球一筋・・

野球選手はじめ、野球好きの人のみならず、大谷の肉体改造、そのトレーニング知りたい。

中々、詳細が明かされることはないが、今後の特集番組などに期待したい。

大谷翔平、抜群の飛距離は、緻密に計算されたアッパースイングがつくる

先日、NHKで放送されたクローズアップ現代にて、大谷の特集、中でも、驚異の飛距離の秘密を追いかけました。

ゲストに落合氏を迎えて、大谷の打法を解説する流れで、特に注目されたのは、改造された大谷のアッパースイング。

重力に逆らって、振り上げることでもあるので、強烈なパワーが必須。
なぜ下からのスイングなのか?
理由は、ホームランの最も出やすい角度に起因していました。

メジャーリーグでも注目されている、打球の角度。大谷は、そこに注視してスイング改造を日々重ねていました。

桁外れの背筋力が原動力となる、驚異の大谷打法

筑波大学 体育系 准教授 川村卓氏が解説してくれた

「大谷くんの場合は下から振り上げても、背中側、特に軸足の背中側の筋肉が非常にしっかりと支えていますので、振り上げるスイングでも力強さを失わず振ることができている。とんでもないというか、今までの大谷くんとも違いますし、メジャーでもこれだけ振り上げるスイングはなかなかいない」
今年の大谷は、例年に比して、レベルスイングからアッパースイングに移行している。
普段の練習から、大谷は、グリップエンドに、ブラストモーションなる測定器具を付けて、
スマホでスイングデータを確認しながら、バッティング練習。
スイングの軌道修正を徹底的にやりぬいた。

ホームランにダイレクトに関わるバレルゾーン率の極めて高い大谷。
これも日頃の練習の賜物。

イチローが絶賛するバッター大谷翔平のインサイドアウトの軌道

インサイド・アウト軌道ならではの、バットをしならせた驚異のスイングスピード。
バットとボールの接触時間の長さ。特筆すべきは、イチローが指摘するように、グリップが最後まで残っているところ。

イチロー:バッターをやればいいのにと思いました。すごいピッチャーはいくらでも出てきます。でも、あんなバッターはなかなか出てこない。実際にグラウンドで対戦したわけでもない距離感の中での話ですけど、彼ほどのバッターはなかなかいないと思います。まずは、あの体格というアドバンテージがあって、その上に技術がある。ああやってバットの面にボールを乗せていくバッティングができる選手は限られています。僕はたくさんのバッターを見てきましたけど、大半の選手はバットにボールを当てる時間が短いんです。でも、大谷は違いますね。バットの面にピッターとボールがくっついてくる

イチロー:わかりやすく言えば、インサイドアウトのスイングができているということです

ーヘッドが遅れてでてくるということですね。ー

イチロー:しかも大谷の場合は、手も出てこない。グリップが最後まで残っていて、しかもスイングの軌道がインサイドアウト…おそらくこれができている選手というのは、小学生のときからできているんだと思います。プロになってからできるものじゃない。

ーイチロー選手もそうだったんですか?ー

イチロー:そうです。でも、やろうと思ってできたことじゃない。すでにそうなってるんです。だから、これは努力ではどうしようもない。残念ながら、できる人とできない人との間に越えられない壁がある技術なんです。